2020年02月10日

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第1863例会

 

 

リーガロイヤルホテル広島

会員卓話
「地区補助金申請のご提案
〜グローバル補助金活用による支援活動を目指して〜」

 

 

 

 

戦略計画委員会委員長 吉川 惠君

 

 

 

1. 地区補助金を活用した支援の経緯

 @ 支援テーマ
  ・安心して暮らすことの出来る社会・環境を育む
  ・会員一人一人が「命の重み」を感じ、原点に立ち返る
  ・障害のある方の自立と社会参加に向けての課題を理解し、その解決に向けて共に取組む
 A 支援活動
  ・2011-12年度から3年間「広島市立広島特別支援学校」への支援活動
  ・2014-15年度から3年間「広島市手をつなぐ育成会」へ支援活動
  ・2016-17年度から3年間「広島県立広島中央特別支援学校」支援活動

 

 

 

2. 国際支援活動について

 広島中央ロータリークラブの奉仕活動は献血活動や前述したような特別のニーズを抱える方々への支援を継続的に行ってきた。我がロータリークラブは地区の中で中核的なクラブに成長してきている。

 一方、国際支援活動についての経験はまだ少なく、国際ロータリーの一員として視野を広く持つためにもグローバル補助金活用による支援活動へ踏み出すことが望まれている。
 4〜5年前にもグローバル補助金を活用したパラオへの支援を企画したが、実現できなかった。グローバル補助金における重点項目とのすり合わせと、現地ニーズをよく知るロータリークラブとの歩調が合わなかったことなど反省点がある。

 地区補助金は海外を対象にした支援も可能であることから、この地区補助金を活用して海外施設への支援を行い、その過程で得られる情報や現地のニーズをよく知るロータリーとの接点を得、交流を行い、現地ニーズに即したグローバル補助金活用の海外支援をともに協働して行うことへつなげることを提案します。

 

 

 

3. 具体的な支援活動について

 地区補助金を活用したケニア NGOモヨ・チルドレン・センターへの支援の提案
@モヨ・チルドレン・センターとは
  モヨ・チルドレン・センターの設立から現在まで
⇒松下照美さん(代表者)ウガンダそしてケニアへ(2015年12月27日「なぜそこに日本人」テレビ東京放映)
⇒1997年 ケニア政府大統領府NGOビューローインターナショナルに登録申請
⇒1999年 ケニア政府より国際NGOとして「モヨ・ホーム」が正式に認可される
⇒2000年 ティカ市にて本格的に活動を開始
⇒2001年 「モヨ・ホーム」から「モヨ・チルドレン・センター」に改名
⇒2004年 「モヨ・チルドレン・センターを支える会」発足
⇒2010年 「子どもたちの家(ニューホーム)」が完成
⇒2018年 日本政府JICAの支援とクラウドファンディング支援でドラッグ・リハビリテーションセンター開設
  センターの目的 有機農業を通して薬物依存から抜け出すための施設
 

Aモヨ・チルドレン・センターの活動
⇒ 「子どもたちの家」運営
⇒ 給 食 支 援
  根室高校の支援の下「子どもたちの家」の近所にあるクイーン・オブ・ロザリー小学校で
  約40名の子どもたちの給食を提供している
⇒ 学 費 支 援
  外部の高校性8名へ学資援助
  ほかに身体障碍者小学校の生徒3名・HIVエイズの子ども2名の学資支援
⇒ リハビリテーションセンター運営
  有機農業・自給自足を通じて薬物依存から抜け出すためのリハビリテーションを行う施設
  

 

B モヨ・チルドレン・センターとの関係性についてこれまでの経緯
  ・2009年8月1日Moyo訪問し現地の状況を視察した(吉川)
  ・代表の松下照美さま5年前から毎年広島訪問及び交流を継続
  ・2019年7月9日戦略計画委員会主催 広島中央ロータリーの情報収集交流会開催
   [出席者]
   NGOモヨ・チルドレン・センター代表松下照美様
   長岡科学技術大学 4名
   福田会長、宗正幹事、嶋本会員、松村会員、西川会員、安藤会員 吉川惠7名

 

「情報収集の概要」
 西川済会員 第一コンテク鰍ニ吉川惠 ラボテック鰍ヘ、長岡科学技術大学 山口隆司教授と協力して、モヨ・チルドレン・センターのリハビリセンター農場へ生活用水を供給するプロジェクトを始めようとしている。このパートナーシップを維持しながら、広島中央ロータリークラブの海外支援プロジェクトとして取り組めないかを検討する。
・モヨ・チルドレン・センター松下照美さまから施設の目的と農場において電気・生活用水が無く困っている現状の説明があった。
・長岡科学技術大学 山口隆司教授から、大学の概要、水処理技術概要そして、ケニア現地においてリハビリセンター農場前を流れる河川水を浄化して生活用水と飲料水を確保する方法が述べられた。
・広島中央ロータリークラブも可能な範囲で支援参加し、まずモヨへ生活用水確保を成功させ、その成果に基づき、地域の生活用水確保のニーズを見極め必要な場所へ必要な支援を行う海外支援プロジェクトに発展させることができないかを模索することとした。

 

2019.7.9 松下照美代表・長岡科学技術大学・広島中央RC会員 情報収集活動交流会

 

 

 

4. グローバル補助金を活用する国際支援を目指した今後の計画

@ 地区補助金活用してモヨ・チルドレン・センターへ支援活動を行う(今回の地区補助金申請)

A 支援活動を行うなかでケニア現地の現状やニーズを知る

B ケニア現地のロータリークラブと交流を始める(ティカロータリークラブその他)

C その地域が求めている支援の実現を地元ロータリークラブと共に企画する(モヨへの支援に限らず)

D 現地ロータリーと協働でグローバル補助金プロジェクトを立ち上げる

 

 

 

5. 現地ケニア・ティカ市にはティカロータリークラブが活動している

 

ティカローロータリークラブ・ローターアクトの会員の皆さま(ホームページから)

 

 

6. まとめ

 我がクラブは地区補助金を活用して施設への支援を継続してきた。これまでは、国内施設への支援であった。
 次年度は海外に目を向け、海外の子供支援施設への支援を地区補助金活用して行うことについて提案させていただいたところ、会員の賛同をいただくことができた。
 今後、モヨ・チルドレン・センターと連絡を取り、センターにとって切望されていて、地区補助金の制度にもマッチしたものを見極め、理事会の承認のもと地区補助金申請を行ってゆくことになった。

 

以上

 

 

 



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