本日は、RI2710地区ローターアクト目ア委員長をお迎えし、「ローターアクトについて」と題して、改めてローターアクトの概要やまた現状等の卓話を頂きました。卓話の内容としては、以下のとおりです。
@ローターアクトクラブ(RAC)とは
18歳〜30歳の青年男女を対象に奉仕を志向する市民と指導者を育成するために、ロータリークラブが提唱する世界的な団体です。主に社会人を基盤としたクラブと大学生を基盤にしたクラブとあります。
・ローターアクト(ROTARACT)→ロータリー(ROTARY) + 行動(ACTION)
Aローターアクトの目的は
青年男女にロータリー精神を習得させ、ロータリーの指導後援のもとに、奉仕活動を行うことを奨励します。リーダーシップやキャリアに役立つスキルを磨きつつ、将来の地域社会の指導者を育成。
ローターアクトでは、活動の主眼を修練、修養においています。奉仕活動そのものに目的があるのではなく、奉仕を通じてローターアクト会員個人の指導力の開発と専門知識開発をねらっています。
・『ローターアクトの標語』 「奉仕を通じての親睦」(Fellowship Through Service)
Bローターアクトの利点は
社会人になり、会社以外の人間となかなか出会うことがありません。ローターアクト会員は18歳〜30歳、安心して付き合える仲間であり、容易に友達が得られるという利点があります。会員は少なくとも2週間に1回は顔を合わせる機会があり、比較的年齢が近いこと、利害関係がないこと、などによって親睦関係が生まれやすく、友達を得やすい環境にあります。こうして心を許しあえる友達を得ることで人間が磨かれていきます。
・自分とは性格の異なった友、経験の異なった人、異なった環境に育った人など、ローターアクトには多種多様な会員がいます。そういった人たちと交わることで、自分の欠点や長所が発見され、他人の見習うべき言動に遭遇します。その中でお互い自己を磨き合い、自己開発していくのがローターアクトの親睦なのです。(クラブ奉仕)
私自身も、北海道から鹿児島まで、現在も付き合っているローターアクトのOBがたくさんいます。
・楽しく自己研鑽のできる場所 (職業奉仕:専門知識開発)
ロータリーシステムは非常に素晴らしい仕組みです。14歳〜18歳の主に高校生のインターアクトクラブ、18歳〜30歳の主に大学生と社会人のローターアクトクラブほか多くの団体があります。「奉仕と親睦」と一口に言ってもなかなか初めての方には理解しにくいですが、ローターアクトクラブに入れば、ロータリーシステムを通じて学べます。
・普段触れることのできない地域の経営者の生の声を聞くことができること。その方達の知識や経験などを、ローターアクトを通じて学ぶことが出来ることです。(職業奉仕:専門知識開発)
例会ひとつにとっても、企画(委員会活動)→立案(理事会)→例会(実行)→反省
例会内容も多くのローターアクターやロータリアン、しかも全て異業種になりますで、自分の仕事以外のことを取り上げることができて学べます。
・奉仕活動を通した地球規模での親睦を深め、国際理解を高めることが可能。
例会は月に2回、年間24回の例会と各種奉仕活動の例会外行事、そして地区行事(年次大会・海外研修・国内研修など)、分区行事、また地区を超えた活動、主に7地区会(中四国九州の7地区)、全国RA研修会、インターローター(世界大会)など多種多様に活動しています。
・例会以外には、ボランティア活動として、社会奉仕・国際奉仕に取り組む機会があり、活動を通じて奉仕のこころが少しづつでも芽生えることです。私の経験上、清掃活動、施設慰問など、最初は偽善でも活動するうちに自然と楽しく活動することができ、奉仕の意味合いを考えるようになりました。(社会奉仕・国際奉仕)
C当地区ローターアクトクラブが危機的な状況にあるのはなぜか?
私がRAC活動時(1998〜2004)は地区内14クラブありましたが、現在は6クラブとなっています。他地区と比べても休会・解散率はワースト1と思われます。原因は様々ありますが、RC・RAC共にあると思います。
・年齢制限
RCと違い、30歳を迎えた時点で卒会となり、常時会員を入れないと自動的に会員0になりうる。それに加えて会員の在籍年数が短いこと。
※7月より年齢制限が撤廃されますが、現時点では具体的な指示がありません。
・活動メリットの有無
RACの活動について、何のメリット・何の為に活動しているのでしょうか?
普段の仕事が忙しい為、例会などへの出席が出来ない理由としているが、果たしてどうなのか?
例会出席率、奉仕活動・地区行事出席率の低下へとつながっている。
・時間的負担、金銭的負担、役割負担、人数不足負担
RAC会員の負担に感じる部分は様々あります。
→会員個人間の費用負担軽減の為に、賛助金を活用しています。
・提唱RCとの交流不足
ロータリアンの関心の無さ、認知度の無さ、適切かつ効果的な指導の無さ
ローターアクターのロータリアンへの真剣な申し入れ・お願い不足、実情の説明不足。
・法人会員企業の活動理解不足(社長、直属の上司)
ロータリアンである社長の理解があっても、直属の上司や同僚の理解がないと活動は出来ない。
・法人会員(ここではあえて強制参加者)と個人会員(自主的参加者)との格差
現在、地区内約50名の会員のうち法人会員が8割程度、法人会員の増加に伴う実働会員の減少。勤務地、職種、勤務時間・曜日も様々。
・会員間の連携不足・協力不足
上記の理由をはじめ、会員間のコミュニケーション不足。
・広報活動不足(世間の認知度、提唱クラブの認知度、SNSの活用不足)
RACの存在を含めて、活動内容を認識されていません。提唱クラブの会員でさえよく知らない方がいる。提唱していないクラブやロータリーとしての青少年奉仕活動をしていないクラブはなおさらである。
※各クラブ共にSNSを活用した広報活動が出来ていない、そして出来る会員も少ない。したくても出来る余裕がない(優先順位の低さ)
・会員自身のロータリーファミリーの一員であることの意識不足
RACは単なるサークルでない。国際ロータリーに認められた国際的な団体であること。
親睦活動を主体になりすぎると、奉仕活動が手薄になっている傾向。
Dクラブ運営 ※基本的にロータリークラブと同じ、参考として福山RACの運営
【組織】
・理事役員 会長・副会長・幹事・会計・直前会長・各委員長
・委員会 クラブ奉仕委員会、専門知識開発委員会、社会奉仕委員会、
国際奉仕委員会、財務委員会
※会長・(幹事)以外の会員はいづれかの委員会に所属する。会員数が少ない場合、5委員会を2委員会にまとめている。例)クラブ・社会奉仕委員会、専門・国際・財務委員会など
【運営】
・理事会 クラブの最高決定機関(会長が理事会を招集)
・委員会 委員長が招集し、例会内容等の企画・立案
・例 会 月2回、年間24回が基本 →昨年より、回数制限はなくなりました。
※4大奉仕を目安に例会内容を決定
@クラブ奉仕、A専門知識開発、B社会奉仕、C国際奉仕
・例会外行事 ・親睦行事(BBQ、キャンプなど)、清掃活動(年数回)、24時間TVボランティア、社会福祉施設行事協力、財務活動(フリーマーケット、ばら祭り出店)、RC行事等
・年間プロジェクト(職場紹介、雑学講座、3分間スピーチなど)
・その他 ・地区内行事(地区協議会、年次大会、海外研修、次年度指導者研修会
他クラブ周年行事など)
・地区外行事(全国RA研修会、七地区会、他地区年次大会など)
【流れ】
@前期末までに年間計画を策定(組織、例会内容、担当委員会、例会外行事、奉仕活動、予算など)
A年間計画に基づき、委員会にて担当例会の内容など企画・立案
B理事会にて各委員会より例会内容のアクションプラン等の提出、その他議決事項の決定
→理事会議題内容について、事前に各委員会より提案
C例会準備
D提唱RC事務局及びOBメーリングリスト(連絡網)に例会案内と出欠確認
→提唱RC担当委員会メンバーの出席例会を年間計画で配置
E例会開催
【作成物】
・アクトファイル(組織図、例会表、行事予定表、メンバー紹介、提唱RC会員紹介、予算表、
地区RA計画表、クラブ細則・運営規則、RC・RAC豆知識、用語辞典)
・行事報告書 1年間の活動報告書
【クラブ資金】 ※福山RACの場合 |
『収入の部』 |
・提唱クラブ育成金
・会費
・ロータリアン登録料
・ゲスト、OB登録料
・財務活動
・例会登録料(個人負担分) |
60万円
個人会員1500円/月、法人会員2000円/月、学生会員1000円/月
30万円〜40万円/年
5万円〜10万円/年
10万円/年
10万円/年
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【前年度 予算155万円 実績146万円】
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『支出の部』 |
・周年積立金
・地区分担金
・地区内行事参加費
・周年行事参加費
・海外研修参加費
・全国RA研修会参加費
・地区外行事参加費
・例会活動費
・管理運営費
・移動交通費
・親睦費(例会外行事など) |
10万円 →5年間で50万円の積立金
16万円 →毎年、地区RAへの分担金
12万円 ※クラブ負担分
3万円 ※クラブ負担分
2万円 ※クラブ負担分
3万円 ※クラブ負担分
6万円 ※クラブ負担分
55万円
4万円
3万円 →前年度地区代表を輩出していた為、支出が少ない。
14万円 |
【前年度 予算155万円 実績126万円 繰越金20万円】 |
【諸費用補助】
・例会 通常は個人負担なし、例会内容によって実費徴収もあり。
・諸行事 登録料は原則半額クラブ負担、地区協議会・次年度指導者研修会は全額クラブ負担
海外研修は地区負担金を含めてクラブ負担金額を決める。
・交通費 公共交通機関利用は半額クラブ負担、地区外は5000円を上限
車利用:ガソリン代全額クラブ負担、高速代:半額クラブ負担
(地区内・岡山県以外の場合、ガソリン代:半額クラブ負担)
駐車場代は全額クラブ負担
E地区運営
【組織】
・理事役員 地区代表、地区幹事、地区副幹事、地区代表補佐、地区会計、地区広報
直前地区代表、地区代表エレクト
・特別役員 年次大会実行委員長、海外研修実行委員長
※自クラブからは、地区代表、地区幹事、地区会計、年次大会実行委員長は選出した方が運営しやすい。(少人数の場合、自クラブの運営との兼務が厳しい)
【運営】
・地区理事会 地区運営の最高決定機関(地区代表が理事会を招集)運営方針等の承認
→地区協議会前に実施し、承認事項を地区協議会で審議する。
・地区協議会 地区理事会での決定事項について、各クラブの代表者が出席し、運営方針等の承認
→年2回実施、過去は3回実施
【役割】 ※基本的には各年度の地区代表が詳細を決める
・地区代表 運営総括、対外交渉、公式訪問の実施、地区内外行事への出席
・地区幹事 RAC・RC・地区事務局との窓口、各書類等作成、各報告書のまとめ
・地区副幹事 地区幹事の補佐役、地区理事会等の議事録のまとめ
形式的な役職になりがち(各実行委員長と兼務もある)
・地区会計 地区予算管理
・地区広報 ニュースレター作成、地区手帳作成、(地区RA SNS管理)
・地区代表補佐 地区とクラブ間の補佐役、地区交流会ホスト役、準公式訪問の実施
・各実行委員長 年次大会・海外研修のまとめ役
【流れ】
@次年度指導者研修会までに年間計画を策定(組織、スケジュール、公式訪問日、予算など)
A次年度指導者研修会にて、活動方針案として発表し、各クラブの計画に盛り込む
B第1回の地区理事会及び地区協議会にて、活動方針が承認
C各種行事の実施
D活動報告書のまとめ、会計のまとめ →地区理事会で承認
E次年度へ引継ぎ
【地区代表及び地区役員の費用負担】
@地区代表は、年次大会の登録料以外は地区会計より負担 ※交通費含む
A地区役員は、地区理事会、地区協議会、次年度指導者研修会、全国RA研修会(義務出席者)
海外研修(地区代表と実行委員長)は地区会計より負担
→基本的に地区代表や地区役員については、地区よりの費用負担あり
地区代表の交通費(車)を活用すれば、クラブ会員分もカバー出来るメリットはあります。
【目ア章悟 様プロフィール】
職業分類:総合建設業
株式会社 鈴木工務店 執行役員 営業グループ
マネージャー
「ロータリー歴」
「ローターアクトクラブ」
1998年2月
1999年〜2000年度
2001年〜2002年度
2002年〜2003年度
2003年〜2004年度
2004年6月
2002年〜2005年度
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福山ローターアクトクラブ 入会
会長 (第25期)、地区副幹事・地区広報
幹事
地区ローターアクト代表 (第26代)
副会長・会計
卒会
第17回全国ローターアクト研修会 運営本部長
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「ロータリークラブ」
2013年3月
2013年〜2014年度
2014年〜2015年度
2015年〜2016年度
2016年〜2017年度
2017年〜2018年度
2018年〜2019年度
2019年〜2020年度 |
福山ロータリーEクラブ2710 入会 チャーターメンバー
財団・奨学会部門理事
副会長・会長エレクト
会長(第3期)
奉仕プロジェクト部門理事、RYLA副実行委員長(スポーツRYLA)
創立5周年実行委員長
奉仕プロジェクト部門理事
地区青少年委員会ローターアクト委員長、G10G11合同IM副実行委員長
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