広島中央ロータリークラブの例会で「保護司としての青少年としての関わり」という演題で卓話させてもらいました。 自分の保護司としての経験談ということで、私が関わっている事例を交えながら、普段は表に出てこない保護司の立場や我々だけでは力足りなく、社会のいろいろな人たちの協力が必要であること、住むところや、就職口の世話、最近の傾向として、再犯率が非常に高くなっていることなどを話させてもらいました。
20年前のPTA役員時代の自分の知った中学生の生徒たちが暴走族に入ったことがきっかけで、毎週のようにアリスガーデンに駆けつけていたこと。そして昔といま現在の青少年を取り巻く現状と課題をレポートに基づきながら、今の青少年がインターネットやSNSの影響をいかに受けているか、またそれによってのいじめや誹謗中傷、仲間はずれがなかなか表面に出てこなくて、対応しにくくなっていることなどを話しさせてもらいました。最後に話した「我が子を非行化させる秘訣13か条」が一番みなさんの胸に残ったようでした。「我が子を非行化させる秘訣13か条」 (保護司の最初の研修でもらったアメリカの少年院で作成された13か条だそうです。)
@子供は幼い頃から冷たくあしらうべし。出来るだけスキンシップを避け、遊び相手になることを拒否すべし。
A子供が欲しがるものは、遠慮なくホイホイと買い与 えるべし。しつこく、細かく、親の思うままに世話をやくべし。
B子供の間違いや失敗は、理由を問わずしかりばすべ し。一層の効果を狙うなら、迷わずひっぱたくべし。
C子供がどこで何をして遊ぼうと、遊び相手が誰であろうと一切気にすべからず。
D良書は家庭から一層すべし。子供には幼い頃から破廉恥な本やビデオにしたしめすべし。
E食卓のだんらんは家庭から一掃すべし。子供との楽しい会話を厳禁し、もっぱらテレビに熱中すべし。
F出来の良い兄弟やよその子と比較して「お前はバカだ、誰々を見習え!」を連発すべし。
G子供の前では、法律、警察、学校、役所の悪口を 好んで言い、社会の決まりや公共機関への敵意を植えつけるべし。
H子供が良いことや努力をしても褒めるべからず。ごまかしや裏切りなど悪事をしたら忘れずほめるべし。
I子供の前では、決して夫婦間の意見を一致させるべからず。
J物事は、感情で処理し、暴力や集団の力を悪用することが世の常識であることを子供に教えるべし。
Kお金こそが人生の最高、最終目標であると身をもって教え込み、心の豊かさや精神生活の安定を軽 蔑すべし。
Lもし以上すべてを忘れても、次の一つだけを心が けるなら、あなたの子供の非行化は一層効率よく進むこと確実。「いつも夫婦喧嘩をし、憎しみあい、できれば不貞を働くこと」
この13か条を全くしないのも結構難しいと思われた方も多かったかもです。
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