2019年05月13日

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第1833例会

 

場所:リーガロイヤルホテル広島

クラブフォーラム(青少年奉仕)卓話「RACの活動について」

 

 

 

 

広島中央RAC 小川翔萌会長

 

広島中央ローターアクトクラブ活動紹介.pdf

 

◆クラブ紹介
広島中央RACは、2017年4月6日に設立され、今期で2年目を迎えております。
企業会員が12名、一般会員が2名の計14名で構成されております。
この3月には3名の新会員が入会をしてくれて、そのうちの2名は広島中央ロータリークラブ会員でもある潟宴{テックの社員さんで中国人の方ということで広島中央RACとしては初めての外国人メンバーをお迎えすることになりました。
11月に日本に来られたばかりだそうなのですが、とっても日本語がお上手で、例会でも積極的に意見をだしてくれるなど、すでにクラブ内で頭角を現しておられます。とても頼りになるメンバーが入ってくれて、ますます賑やかになりました。


◆クラブターゲット
今期は「和楽広熱」という4文字を掲げております。
初年度の反省を改善していくために「他クラブとの交流など、様々な和を広げる」「何より活動を楽しむ」「クラブへの情熱を高める」という思いを込めたターゲットにしました。
そんなクラブターゲットを意識して行った今年度の例会をいくつかご紹介したいと思います。


◆活動報告
@初めにご紹介するのは、広島中央初となる他クラブとの合同例会ということで、広島RACの恒例例会となっている「24時間テレビチャリティー募金例会」に参加をさせていただきました。先ほどご紹介したクラブターゲットにも込めた「他クラブとの交流」といった点でも、実施をすることができてよかったと実感できた例会になりました。

A広島RACの会員であり、自転車ロードレースのプロチーム・ヴィクトワール広島の代表取締役でもある中山卓士様を講師にお迎えして、卓話を行っていただきました。自転車の基本知識だけでなく、その魅力や健康への効果、そしてご自身のチームの歴史や今後の展望などについても幅広くお話をいただきました。このようにすごい方が私たちと同世代で、同じアクターで、そしてそのすごい方とこんなに簡単につながることができる…ということで、改めてアクトの恩恵を強く感じた例会となりました。


B中山さん例会で学んだことを踏まえて、実際に尾道に出向き、サイクリングに挑戦する例会も行いました。当日はとても天候が良く、メンバーのやる気も十分だったのですが、アクシデントが起き、なんと当日人数分借りる予定だった自転車をレンタルすることができず…。たまたま自分の自転車を持ってきているメンバーがいたので、その1台を皆で乗り回すという悲しい結果になってしまいました。事前準備や段取りの確認がどれほど大切か、その身をもって学ぶことのできた例会となりました。5/19にはこの例会のリベンジ例会を行う予定で、サイクリングに加えて海辺のごみを拾う清掃活動を加えた「ビーチクリーニング例会」にバージョンアップして活動をする予定となっております。

C続いてご紹介するのは、広島東ユースクラブとの合同例会です。
2〜3年前のRYLAで広島東ユースクラブの会長さんとうちのクラブのメンバーが知り合い、そこから続いたご縁であちらの会長さんから「一緒に例会をしてみないか」とお声がけをいただき、合同例会の実施に至りました。双方の会長、そしてこの例会の担当者とで何度も顔を合わせて打ち合わせをし、最終的には当日の出席人数がロータリアンの皆様を含めて50名程度になるという大変盛大な例会になりました。
YCとRACという似ているようで全く異なるクラブの交流は、双方にとっても良い刺激を受けたものになったと感じました。この関係を、この例会だけで終わらせるのではなく、今後もより良い形で繋げていけたらと思っております。

D1月には広島中央初となる、アクトの地区代表をお迎えする公式訪問、ということで宮島例会を実施いたしました。広島中央RCからもご多忙な時期にも関わらず、4名のロータリアンの皆様にご出席をいただきました。誠にありがとうございました。
アクトクラブの公式訪問というのは、いつも行っている各クラブの「通常の例会」の様子をアクトの地区代表が視察にくる、というのが本来の形だそうですが、実際には各クラブの特色が光る、少し特別な例会を行うのが現在の恒例となっております。
そこで私たちも、広島中央の伝統としていけるような、広島中央らしい、特色のある例会をしたい!ということになり、1から企画をして実施に至ったのがこの宮島例会です。
より深い国際交流をしたい!という思いもあり、広島中央RCの田中純子先生には外国人留学生の方をご紹介いただき、当日は一緒に活動をしていただきました。
例会の内容としては、アクトメンバー全員で着物を着用して、1月、初詣でにぎわう厳島神社にて、外国人観光客の皆さんに正しい参拝をしていただくべく、正しい作法を、英語と日本語両方で説明したプラカードをもってレクチャーするという活動を行いました。
すると、思ったよりも外国人観光客自体が少なかったり、日本人観光客の方が「これはどうやるの?」と興味津々でレクチャーを受けてくださったりして、私たちの想定とは異なることが当日はたくさん起きました。
ですが、着物を着ていることで外国人観光客の方が興味を持ってくださったり、日本人観光客の方もプラカードを見て正しい作法で参拝をしてくださったり…また、参加してくださった他クラブのアクターからも「着物を着て宮島内を歩いたり、外国人の方と触れ合ったり、私たち自身も正しい参拝方法を改めて勉強できたりして、新しい試みがたくさんありとても楽しかった!また来たい」といった嬉しいお声を頂くことができました。
この例会が中央の恒例例会となるかはわかりませんが、皆で1から企画をし、1つのイベントとして成り立たせることの難しさ、段取りの大事さなど、学べたことがとても多かったように思います。

Eそして2月には新年度の役員を決める例会を行いました。
ロータリアンの皆様にも多数ご参加いただき、今年度RAC委員長の三宅様、次年度RAC委員長の下原様からもご挨拶を頂きました。また、次年度のクラブターゲットも書いてあります通り「かけはし」というターゲットに決定いたしました。
次年度会長の意向で、RCの皆さまとの関係強化、地区内外のアクトクラブとの繋がりを深めるといったような意味を込めて、最初は「つなぐ・つなげる」というクラブターゲットになる予定だったのですが、先ほどもご紹介した新会員で中国人のメンバーが、その意味を汲んだうえで「かけはし」というクラブターゲットにしてはどうか、という積極的な意見を出してくれて、満場一致で決定いたしました。
また、折角初の外国人メンバーをお迎えしたということで、かけはしという字を中国語にしてはどうか、という意見も出て、今回のこの「架はし」という字のクラブターゲットに決定をいたしました。
新年度を迎えるにあたり、今の広島中央RACにピッタリなクラブターゲットになったなと自負をしております。

いくつか今年度行った活動をご紹介してまいりましたが、私たちにとっては、どれも思い出深い例会です。
続いては、ロータリアンの皆さまに聞いていただきたいことについていくつかお話をさせていただきたいと思います。


◆ RACの活動をするうえでむずかしいと私たちが感じていること
先ほどご紹介したような活動をしていくなかで「アクターとしてロータリーの皆さんから求められていること」「私たちが現在置かれている環境」「私たちの、活動に対する熱意」…そういった要素に相違やズレがあると現時点で感じています。
たとえば、ロータリーの皆さんからは「アクト活動で得たものを所属企業に持ち帰り自分の力としてほしい」「ゆくゆくはロータリアンとなれるような人材として成長してほしい」「奉仕の心を養って、アクターとして立派に成長してほしい」という期待を私たちローターアクターに持ってくださっているのではないかと思います。
私たちもそれを十分に感じ、その期待にこたえられるように努力をしているつもりです。
ですが現実には、アクト活動に参加する前に普段の仕事・業務が大変で、積極的に参加するどころか年に1回も参加できないメンバーもいます。
アクトには確かに会社からの指示で入会したけれど、直属の上司がアクトのことに関してあまり理解されていないと、アクトの活動のために仕事を抜けることがあるとあまりよくない感じで見られることもあり、入会したはいいが積極的には参加ができない、というアクトもいると、これは他クラブの方でしたがそういった方がいると聞きました。
また、情けないことを言うようですが、自分の意思ではなく会社からの指示で入会をしたものがほとんどのため、全員が全員、奉仕の心をはぐくみ、ロータリアンになることを目指すという熱い志をすでにもてているかというと正直まだ自信がありません。
こういった環境のなかで、ロータリアンの皆さんからいただいている期待に応えていくためにはどうしていけばよいか、何より自分たち自身の成長につながる時間にするためにどうしていくべきかということがクラブや地区のアクト内会議でも頻繁に議題として上がっており、何か改善策がないかと頭を悩ませているところです。


◆ ロータリアンの皆様にお願いしたいこと
本来であれば私たちアクターの活動をFacebookや何かしらの媒体で知ってもらい、興味を持った方が入会をしてくれるというルートで会員が増えるのが一番望ましく、理想とするところではありますが、なかなかそうはいかないのが現状です。
当面は、わたしたちと同様に、中央RC会員様の企業に所属される、30歳までの社員が指示を受けて入会することがほぼと思われます。
そのルートが避けられないということは、入会者は入った当初、言葉を選ばないで言うと「来させられている」という意識の中で活動をスタートすることになると思われます。
私たちも当初はその意識が多少なりともありましたし、それは仕方のないことだと思います。
私たちは一番長いメンバーであれば今所属して2年目になるのですが、やはり色々な活動をしてきて、メンバーとも仲良くなり、クラブ外や他地区のメンバーとも交流が増えるなかで、活動の中に楽しみを見出し、今はもうアクト活動に対して「会社の指示でさせられている」というだけのものではなくなりました。
でも新しく入る会員は、アクトの雰囲気に慣れるまで当分「させられている」意識のまま、仲良くもない同世代の人間の中、それもすでにコミュニティの出来上がっている中にぽーんと放り投げられ、学んで来いといわれても何をしたらよいのかわからない。
そういった状況に陥ってしまうのが現状だと感じています。
そんな状況で私たち迎え入れる側のアクターができるのは、新しい会員たちが、指示で入会をさせられたメンバーたちがいち早く活動の楽しさや有意義さに気付くことのできるように、自ら参加したいと思える活動をすることだと考えます。
楽しい活動をするだけでは、私たちの活動にお金を出してくださっている提唱クラブの皆様の目には、あまりよくないことのように映ることと思います。
せっかく出しているお金を、このように遊ぶだけにつかうのなら活動を見直した方が良いのでは、アクトなんてない方がよいのでは…と思う方も中にはいらっしゃるでしょう。
ですが、私たちも、私たちなりに楽しいだけじゃなくて何かその中で学べることがあり、得られるものがある活動にしようと足りない知恵をかき集めて、活動の計画を立てています。
シビアであまりよくない考えかもしれませんが、もちろん私たちはアクトの活動をするうえで給与をもらっているわけではありません。プライベートの時間を削って活動に参加しています。
そのうえで、極端に言えば、楽しいこともなく、自分が「やるべきだ」「やりたい」と心から思っているわけでもないボランティアや活動をすることを強いられるならば、単純に退会していくか、活動に参加しなくなっていくでしょう。
せっかく作っていただいたアクトクラブをつぶすことになってしまいます。
「クラブを存続すること」「意欲を持って活動すること」「活動を自分の成長につなげること」そのすべてはまず楽しくなければどれも達成することができないと私は感じました。
長々とお話してしまいましたが、私からおそれながらロータリーの皆さんにお願いしたいのは「私たちが楽しんで活動することを大目に、そして広い目で見ていただきたい」ということです。
そして「私たちの活動がただ楽しいだけのものだと感じられることがあるのなら、是非例会に参加していただき、その楽しいだけに見える例会にどんな要素を加えたらもっと私たちの成長につながるのかなど、アドバイスをいただきたい」のです。
楽しくあることが最優先であると先ほどから繰り返してはいますが、それだけではいけないことももちろん承知しております。
ですが、何分まだまだ知恵も経験もありません。
アクトとして活動する以上は、その理念である奉仕や、アクトとして成長をするための活動をしなくてはならないと念頭において活動しているつもりではありますが、そのやり方がまだうまくないと自身でも感じています。
どうか、皆様の豊富な知識とご経験を、是非例会に来ていただいたうえで私たちにお貸し頂きたく思います。
それが実現すれば、私たちのアクト活動は、プライベートの時間を削ってでも、たとえ給与がもらえなくても自ら参加を希望するほど楽しいものになり、且つ自分の成長につながり、さらにはアクトとして奉仕の精神を身に着けることができるものになるのではないかと、私は考えます。

◆(最後に)RACに入ってよかったことについて
私にとって「ローターアクトクラブに入ってよかったと思うこと」は、アクトに入らなければ絶対に知りえなかった人と出会うことができたこと、そして普通に過ごしていたら仲良くなっていなかったかもしれない人たちととても親しくなれたことです。
アクトという「仕事とプライベートの中間」のような空気感の中で様々なジャンルの同世代の方に出会いました。
初対面では「仲良くなれそうにないなぁ」と思っていた人とも回数を重ねて交流をして今では二人っきりで飲みに行くような仲間になっていたり、普通なら知りえない全く違う業種のお話が聞けたり、時には自分のクラブの愚痴なんかも言いあったりして…
クラブを退会したメンバーや、他地区のアクターともプライベートで飲みに行ったりご飯を食べに行ったりということも割とあって、こんなことになるなんて、とびっくりしている部分でもあります。繰り返すようですが、私にとってアクトに入って一番よかったと感じるのは【自分にとって大事だと思える人との縁ができたこと】だと断言できます。
私にとって宝となる出会いがたくさんありました。
これは、どのアクターに聞いても「アクトに入れてよかった」と思える最大のポイントだと答えるのではないかと思います。
こんな素敵な出会いを得ることができた、そのチャンスをくださった提唱クラブの皆様には、感謝をしてもしきれません。本当にありがとうございます。
貴重な経験ができて、素敵な出会いがあるローターアクトという、皆さんからいただいた大切な場を今後も守っていくために、改善と、より一層の拡大を意識しながら仲間と力を合わせて活動を続けていきたいと思っております。



終始つたない話になってしまいましたが、皆様最後までご清聴くださり誠にありがとうございました。
また、クラブの立ち上げから関わらせていただいた者として、感じたことや不安に思うことなど、この貴重な機会に正直にできる限りお伝えしたいと思ってお話をさせていただきましたが、お話の中で言葉を選ばなかった部分や、出すぎたことを申し上げた部分も多々あったかと思います。ご不快な思いをされた方がおられましたら大変申し訳ございませんが、何卒ご容赦くださいますようお願い申しあげます。
最後になりましたが、広島中央ロータリークラブのファミリークラブとして、今後も変わらぬお力添えをいただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
以上で、わたくしの卓話ならびに今期の広島中央ローターアクトクラブ活動報告を終了させていただきます。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 



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