2019年04月22日

 >> 一覧へ

第1832例会

 

場所:リーガロイヤルホテル広島

新会員卓話「自己紹介」

 

 

 

 

西川 公一郎

 

 昨年8月に村上恒二先生、嶋本文雄先生に推薦を頂き広島中央ロータリークラブに入会をさせて頂きました広島市立リハビリテーション病院病院長の西川公一郎と申します。貴重なお時間を頂戴し、自己紹介、広島市立リハビリテーション病院の紹介、入院患者さんの半数をしめる脳卒中の予防について話をさせていただきます。
 昭和32年8月9日に、広島県の北部現在の安芸高田市向原町で生まれ、向原小学校に入学しました。中学高校と、広島学院で寮生活を送りました。中学2年生の時被爆者であった父親が血液のがんで闘病生活のあと死亡しました。私立の学校でしたが、そのままバスケットボールに熱中して学生生活をつづけました。ちょうど高校2年生の時カープが初優勝したのは忘れられません。日本シリーズ応援のため学校が休みになり、他校の生徒たちは羨ましがったものです。
 父親の病死のこともあり、医学を志して地元広島大学に進みました。田原榮一先生、嶋本文雄先生の講義、実習を受けています。
 スポーツ医学に関心があり、卒業後整形外科を専攻、村上恒二先生に出会っています。いくつかの病院で研修しましたがスポーツ医学にかかわる機会に恵まれませんでした。脊椎外科、背骨の研修を行い、平成5年から広島市民病院で脊椎や救急にかかわってきました。
 昨年4月に現在の広島市立リハビリテーション病院の病院長を拝命しました。
 現在、妻、娘夫婦、二人の孫と同居しています。寮生活のようなにぎやかな生活です。
 趣味は、野球、サッカー、バスケットボール等のスポーツ観戦です。広島県バスケットボール協会やドラゴンフライズのお手伝いをすこしだけしています。景色を愛でながらの散歩もよくします。趣味かどうかわかりませんが、毎日のように自分と家族の弁当を作っています。
 広島市立リハビリテーション病院の紹介をさせてください。旧市内から離れていることもあり、なじみのない人が多いようです。遠いようですが、高速4号線を使えばバスセンターからバスで30分程度、車で15分程度の距離です。病院と言っても通常の外来診療はなく、100床の回復期病棟です。急性期の病院からリハビリ目的で転院される患者さんがほとんどです。
 半数以上のかたが脳血管障害、脳卒中です。整形外科の疾患が脳血管障害に続きます。
平均年齢は67.7歳です。比較的若く脳卒中になるかたが少なくありません。
 もし脳卒中になると、市民病院、県病院等の急性期の病院で治療をうけます。急性期の治療が終わり、障害が遺残すればリハビリの病院に転院してリハビリを行うこととなります。3-4か月でほぼ回復がプラトーになりますので、リハビリの病院から自宅にもどります。
退院後の生活が十分できるように、ケアマネージャーを含めいろんな職種のものが集まって知恵を絞ります。たとえ障害が残っても、だいたい3/4のかたが自宅の生活に復帰されています。多職種が集まり知恵を出して、集中的にリハビリをすればある程度は回復しますが、脳卒中にならないのが一番です。
 脳卒中には、血管が詰まる脳梗塞、血管が破れて脳の中に出血する脳出血と脳の周りで出血するくも膜下出血があります。以前は脳の中に出血する」脳出血がほとんどでしたが、1975年あたりを境に脳梗塞が増えてきました。血圧コントロールの重要性がひろまったものと思います。当院の脳卒中の入院患者さんも半数以上が脳梗塞です。
 脳卒中には生活習慣が大きく関与しています。食生活、運動不足、睡眠不足、ストレス過剰、過剰飲酒、喫煙が大きな危険因子です。
 日本脳卒中協会が、脳卒中予防10か条を提唱しています。
1) 手始めに高血圧からなおしましょう
2) 高すぎるコレステロールも見逃すな
3) 糖尿病ほおっておいたら悔い残る
4) お食事の塩分脂肪控、控ええめに
5) 不整脈みつかり次第すぐ受診
6) 体力に合った運動続けよう
7) 予防には煙草を止める意思を持て
8) 万病の引き金になる太りすぎ
9) アルコール控えめは薬過ぎれば毒
10)起きたらすぐに病院へ、以上の10項目です。
 FASTというものがありますので、覚えておいていただければと思います。Face顔の麻痺、Arm腕の麻痺、Speech言葉の麻痺、があればTime発症時間を確認して119番で救急車です。皆様が末永く健康を維持し、社会に貢献していただけるのを願います。
 これからもよろしくお願い致します。
 

 

 

 

 

 

 



■ リンク

■ お問い合わせ

■ サイトマップ

■ Privacy Policy

© Hiroshima Center Rotary Club All rights reserved.