平成30年9月に第4回目のアンケート調査を行った。これまで3回の調査は、例会時の限られた時間内で行われたこと、例会に出席できない会員の調査が困難であったことを考え、郵送方式で行い、アンケート期間を延長し、無記名で行った。過去3回の回答数はそれぞれ55,38,46であり、今回は60の回答をいただいた。アンケートの内容は過去3回と比較するためほぼ同内容で行った。回答者の背景としては今回70歳台の方が多く前回に比べ13名多く回答があり、アンケート結果の解釈を考慮する必要があった。また喫煙者の回答は13名に増加した。
「がんは死を意味する」は17%、「近親者にがんの方がいる」は54%であった。
がんの1次予防についての質問は喫煙者13名(22%)で、このうち「会社、家庭で分煙を心掛けている」は100%であったが、「非喫煙者の前で喫煙することがある」が
46%あり、ロータリアンとしての立場上、家族や同僚と同じような配慮が必要であると思われた。当クラブにも禁煙対策プロジェクトチームが必要か?
毎日飲酒者は44%、ビール、焼酎の飲酒者が多かった。
@ 塩分を控えている 75% A野菜を多く摂っている 66% B熱いものを摂ら
ない 53% C加工肉、肉類を控える 46% D乳製品を毎日摂る 61% E体重が若いときより10kg以上増加した 49% F運動の習慣がある 38% Gこの1年で体重の増減が3kg以上あった 31% H寝る前2時間以内に食事を週3回以上ある 71% であった。 EFGHは前年度より5%以上悪くなっていた。全般的に運動する習慣をつけること、体重の増加がないように注意する必要があると思われる(70歳台の回答が多くなった影響もあるか?)。
発がんに関連しそうな選択肢に点数(1~2点)をつけて年度毎の点数を比較すると2015年から順に10.8 9.8 8.4今年度は9.0であった。少し上昇していますが、がん予防の関心は確実に高まっていると考えられる。年齢別の解析では50歳台の方が最も関心が高いようです。
がんの2次予防についての質問は、定期的にがん検診を受けている 74% 胃、大腸の検診が多い しかし、仕事が忙しい、かかりつけ医がいるから、ついつい受けていない、必要性がない等で受けていない方もあった。家族の方ががん検診を受けている 前年度
54%から61%に上昇していた。「職場でがん検診を受ける機会がある」70%、「がん患者の就労支援がある」46%、「がん患者の職場復帰が可能」92%であった。
さらにがん検診の受診を高めるためには、国、企業、組合等による資金援助、啓蒙活動の充実、がん早期発見の効用を知ってもらう等があり、自身で取り組んだことは食事の改善、運動の励行などがあった。
この4年間のアンケート回答の内容は確実にがん予防に対する関心は高まっていると思われるが、さらに継続的にこの活動を行っていくことがわがロータリークラブの風土となり、がん予防の深化につながっていくと思われる。
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