2018年10月29日

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第1811例会

 

 

場所:リーガロイヤルホテル広島

ゲスト卓話
「経営者に期待されるコミュニケーション能力」

 

 

 

 

株式会社 SPEAK 代表 宮前道子 様

 

 いま経営者に期待されるコミュニケーション能力は、社員の力を最大限に活かせる、引き出せる関係性を構築することだと私は考えています。
 急激な労働人口減少のなか、有能な人材確保をすることは今後難しくなってくると予想されます。国は「働き方改革」のもと残業規制や女性活用といった制度作りに取り組んでいますが、人を活かすためにはルール作りや保障制度を整えるだけでなく、働く人達の仕事に対する意欲を高め、職場や社会に貢献できていると実感してもらうことも大事なのではないでしょうか。そこには職場内での「質の高いコミュニケーション」が必要不可欠です。
 「コミュニケーションの質が人生の質を左右する」
 これは世界的なコーチングのコーチ、アンソニー・ロビンズの言葉です。
 人との信頼関係の築き方、言葉の伝え方、人の心を知ること、自分を知ってもらうこと、お互いの心を満たすこと、褒める、叱るなど。こうした日々のコミュニケーションの大切なポイントを知っているか、そうでないかで人間関係の質に大きな差が生まれるということです。
 同一性の時代から多様性の時代へ変化したいま、社会はあらゆる価値観に溢れています。多様な人達と共に何かを作り出すためには、異なる価値観を互いに認め合える良質なかかわり方がいままで以上に求められるのではないでしょうか。
 社員のコミュニケーション力の乏しさに課題を感じている経営者の方の声をよく耳にします。「反応が薄く、何を考えているのかよくわからない」「指示したことはきちんとするが主体性にかける」など、世代の違いとして諦めている方もいらっしゃるようです。
 コミュニケーション能力は、誰もがその論理を知り実践していけば後天的に身に付けることができるものです。そのために成すべきことは多々ありますが、今回お伝えした「非言語コミュニケーション」は基本中の基本であり大変影響力の大きいものです。言葉と非言語(目線、表情、動作、声の調子、話しぶり)が矛盾していると非言語に影響を受け、聞き手は話し手の感情や態度を判断してしまいます。伝えるときには「何を言うか」だけでなく非言語「どのような表情、話し方で伝えるか」に意識することで相手に誤解や間違いを招くことなく、いわんとしていることの意図が伝わりやすくなります。
 私たちのコミュニケーションは言葉によるものだけではありません。無意識になりがちな非言語に今一度意識を向けてみましょう。
 コミュニケーションの質を高めて、心豊かな人生を!
 この度はご聴講いただき、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 



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