5月に橋本満さま、緒方俊平さまに推薦を頂き広島中央ロータリークラブに入会をさせて頂きましたグランドプリンスホテル広島の総支配人平瀬春男と申します。貴重なお時間を頂戴し、自己紹介他をさせて頂きます。30分ですがどうぞお付き合い願います。
まず、自己紹介ですが、1969年に山口県長門市油谷津黄で生まれました。地元の話題としては、実家の近くに赤い鳥居で有名になった「元乃隅稲荷神社」があります。数年前に長門市湯本温泉で日ロ首脳会議が開かれた際に、海外メディアが報道した事がきっかけとなり現在注目のスポットとなっております。また、長門市油谷は安倍首相のお父さまの生まれた場所で安倍首相がお墓参りに来られます。写真は今年、安倍首相がお墓参りに来られた際に元隅稲荷神社に立ち寄られた際の写真です。年に数回実家に帰るのですが、元乃隅稲荷神社への道が細い一本道の為、家は直ぐそこに見えているのに、なかなかたどり着けず地元住民としては少し迷惑しているところです。高校、大学時代はラグビーをやっておりました。前任者の中野さんとは高校の同級生という不思議な縁を感じます。
余談ですが、私の出身小学校、中学校は現在廃校となり寂しい限りです。
入社は1992年、株式会社コクドに入社後、群馬県の万座プリンスホテルに勤務しました。冬はスキー場、夏は避暑地として有名な場所です。当時コクドは西武グループの親会社で主に軽井沢、箱根、富良野といったリゾート施設を所有、運営しており2006年に株式会社プリンスホテルと統合しました。万座では4年間、ベルボーイ、フロントを経験。その後、本社宣伝部(東京)に異動し約10年間勤務。2005年に前会長(堤氏)が有価証券取引法違反で逮捕という不祥事が起こり、その後みずほ銀行他支援に入り、経営再建が始まりました。私も任用試験に受かるタイミングと重なり、不採算事業の再構築や、ブランディング構築、投資案件立案といった今まで経験した事のない業務を担当しました。その後、株式会社西武ホールディングスという持ち株会社へ出向し主に西武ライオンズ、西武ゴルフ、西武建設他関連会社の管理を担当し2010年にプリンスホテルの事業統括部に戻り、マーケティング等を担当。この時前々任者の橋本さんが広島から本社に異動になったタイミングで、私の上司でした。その後は新規事業開発や、中国吉林省(旧満州)にて中国不動産最大手である万科企業出資の元、ホテル、スキー場の開発コンサルティングサポートを行い現在の松花湖プリンスホテル、松花湖スキー場が完成後、短い期間でしたが総支配人を務めました。その後、本社に戻り、2年間法人営業に携わり現在に至ります。
ここで少し、グランドプリンスホテル広島(以下GPH広島)についてお話しさせて頂きます。もう皆さんも良くご存じだと思いますので簡単にご紹介させて頂きます。
GPH広島は、1994年に開業し来年おかげさまで25周年を迎えます。開業後は平和式典の際に首相がご宿泊されており、今年も安倍首相がお泊まりになられました。ご宿泊中は首相のアテンド役をしており、どこかのタイミングで私は長門市油谷の出身です。とお伝えしたかったのですが、SPに囲まれ最後まで言うタイミングはありませんでした。GPH広島が認知され始めたのは、2010年のAPEC会合開催からだと思いますが、その後2016年のG7外相会合などが一つのきっかけになっております。客室数は510室で、2016年にクラブフロアをリニューアルし、快適な空間に生まれ変わっております。レストランは全部で4つあり、和食テナントとしてなだ万他、洋食、中華があります。最上階のトップオブ広島は、市内の夜景を海側から眺められる建物はGPH広島だけという事で好評を得ております。また、何と言っても最大の特徴2,000名まで収容できる約1,500uの宴会場で、現在良く耳にする「MICE」に最適な環境が整っております。
ここからは、折角ですのでホテル営業にも大きな影響力があり注力している「MICE」について少しお話しさせて頂きます。MICEとはM=ミーティング(企業のキックオフミーティング、セミナー等)、I=インセンティブ(企業従業員やその代理店等の表彰等)、C=コンベンション(国際学会等)、E=エキシビション(文化、スポーツイベント、展示会等)の頭文字からなります。MICEを誘致する目的は大きく3つあり、@ビジネスイノベーションの機会の創出(新しいビジネスやイノベーションの機会の創出)A地域への経済効果(一般的な観光以上に周辺地域への経済効果を生み出す。滞在期間も長い)B国・都市の競争力向上(国際・国内相互の人、情報、流通、ネットワークの構築)と言われております。
世界から見た日本における国際会議開催件数は2017年で過去最高の414件と世界で7位、アジア・太平洋地域では1位になりました。世界上位国はアメリカ934件、ドイツ689件でありアメリカの半分にも満たない状況です。
次に日本国内の都市別に国際会議の開催件数を見てみましょう。広島は2016年に76件で全体の13位です。過去5年見ても件数は少しずつ増えておりますが、似たような中核都市である福岡や神戸に比べても見劣りするのが現状です。国際会議の誘致にはホテル単体だけでは無く、県や市といった官の協力は勿論、民民の連携も不可欠で、今以上の協力体制が必要だと思います。
最後に、プリンスホテルにおけるMICEの状況ですが、プリンスホテルでは全国に大きな宴会場を保有するホテルが多く、チェーンメリットを活かした戦略を立てております。最近の傾向として、社員研修、周年記念式典(+旅行)、キックオフミーティング、表彰式、入社式(をホテルで)といった企業のインナー(従業員)向けの案件が増加傾向にあるのが特徴です。これは私の推測ですが、各企業において労働力の確保、既存社員の人材力の強化といった問題があり、少しでも社員のモチベーションを上げたい、優秀な人材を確保したいといった各企業の思惑がある結果だと思います。余談ですが、西武グループも来年、所沢から池袋に拠点を移すにあたり社屋を建設中ですが、池袋勤務となったとたんに新入社員応募数が多くなったと聞いております。このように研修他をホテルで実施すると社員のモチベーションもあがり、意識も変わると思います。GPH広島(プリンスホテル)としても皆さまの将来に向けた成長のお手伝いをさせて頂ければ幸いです。
講和は以上となります。ご清聴ありがとうございました。今後とも何卒宜しくお願い致します。
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