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この度は卓話をさせていただきまして、誠にありがとうございました。貴重な機会をいただき大変嬉しく思います。今回お伝えしたかったのは、第一に「ロードレース」とはどのような競技なのか、そして私が代表兼監督をしているロードレースチーム「ヴィクトワール広島」はどんな活動をしているのかについてです。
まず、日本においてロードレースは認知度が低く、「自転車のレース」と言われて真っ先に頭に浮かぶのは「競輪」ではないでしょうか。「競輪」はトラックの中を走る短距離戦ですが、「ロードレース」は公道をコースとする長距離戦です。ヨーロッパではサッカーに次いで人気のある国民的スポーツであり、「ツール・ド・フランス」は世界的にも有名な大会です。私が選手として活動してきたベルギーは、ロードレースを国技としていて、自転車レースの歴史は１００年以上と言われています。毎日ベルギーのどこかでレースが行われており、世界のトップ選手が集結しています。私はそこで感じた熱気を広島でも作り出したいと思っております。
日本にはJプロツアーという大会があり、これはサッカーでいうJ1にあたる日本のトップリーグで、全国２１チームが参戦しています。ヴィクトワール広島は、中四国唯一のJプロツアー参戦チームとして2015年に誕生しました。広島には、しまなみ海道をはじめサイクリングコースとして魅力的な場所が数多く存在し、ロードバイクを楽しむ人々の姿が多く見られます。自転車を愛する人が大勢いる広島だからこそ、乗る楽しさ、観戦する面白さを提供できる存在にチームを育てていきたいです。
ヴィクトワール広島は、レースだけでなく地域密着型チームとして地域貢献に力を入れています。安全指導もそのうちの一つです。自転車は生活に根差した身近な乗り物であるからこそ、安全意識が低くなりがちで危険を招くこともあります。自転車が個々にとって楽しい乗り物であり続けられるよう、未就学児や小学生を対象とした安全教室を開いたり、警察署と連携して安全を訴えるPR活動を行ったりと、命を守るための活動に注力しています。
今後の展開としては、もっと多くの方にロードレースを見ていただくため街中にレースを誘致したいと考えています。2018年７月１日、商工センター周辺で先述のJプロツアーを開催できるよう現在計画中です。ロードレースの面白さを多くの方に伝え、身近なエンターテインメントに成長させていけるよう邁進してまいります。皆様、どうかヴィクトワール広島の応援よろしくお願い致します。
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