2017年09月10日

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第1765例会

 

場所 : リーガロイヤルホテル広島
広島中央ローターアクトクラブ チャーターナイト
「グローバル社会に生きて」
株式会社ヒロテック 相談役 鵜野 俊雄 様

 

 

 

 

 

 私共は世界に多くの生産拠点を持っております。米国、メキシコ、オーストラリア、中国、インド、タイ、・・・
 更に生産する設備(プレス金型、溶接装値)を世界中のカーメーカーに納入しています。昭和48年からですので、40年以上前からになります。
これらの経験の中から知った事柄を紹介します。

 英語はビジネスマンとして必ずマスターしないとならないものです。世界中での標準言語であり、中国、韓国とのビジネスでも使います。世界中の大卒は全て英語が話せます。英語が使えないのは日本だけではないでしょうか。
 インドの英語はよく判らないそうですが、インド人は一方的にペラペラ話して、相手の人が判るべきと云う考えですが、日本人は相手に判ってもらえるかに配慮している内に、話が出来なく少ししか話せなくなる。前向き、受身の差でしょう。
 言葉は母親が赤ちゃんに対して同じ言葉を何回もくり返していく内に憶えるものとの事です。商社の人は電車の隣の人、宴会で現地の人に常に話しかけています。最も早いのは彼女作りだそうです。日本の中学校の英語でよいのですが、発音が違います。私は簡単なウォーター、サラダで困った経験があります。アクセントが全く違うからです。現地で誰でも経験する事ですが、半年でいつのまにか判っているのが英語だそうです。

 作業者の採用に掛け算、割り算のテストが必要であり不良率、生産管理の仕事で困った事があったそうです。英国、ロンドンより車で2Hの都市での日系企業の話ですが、将来の職業に必要である事のみを学ぶ教育になっているからです。
 インド人は九九を2桁迄云えるとあるが、ほんの一部の人達であり、義務教育も不充分な人が圧倒的に多いのも事実です。又、インド人はコンピューターに強く、日本人はもの作りに強いので両者がマッチングすればよい結果になります。
テスト工事用に仮に作ったソフトが、大変よいので本工事用に使う様になったケースもあります。

 職人気質、プライドは日本人よりも米国人の方が強い事があります。米国人は残業しないと云われますが、必要だと判れば進んで残業をします。母親が1歳児を託児所から夕方つれて帰り、再び会社に出勤して机の下のカゴに入れておき仕事をするのを私の会社で見ました。

 判断のレベルの差が大きい事を知るのが大切です。
 中国で電車が脱線したのがTVで世界中に知れたが、その電車を砂で埋めようとしていた件は、それ位の事でもかくす事が出来ていたと云うレベルを知る事が出来ます。
 仕事で大変だと云うのは、死亡事故、会社倒産レベルの事で、仕事の遅れ、不良等は普通であると云うのはインド、メキシコではあるそうです。
 「判った」とは「知った、聞いた」であり「実行します」「約束は守ります」ではないとの事です。
  
 100の成果、能力を報告する時、120と云うのが当然故、謙虚に80と云うと60位と判断されたケースを経験しました。
 フォードからマツダに来た米国人に判断されたので考えなおしてもらう様説明しました。
一週間前に入社した営業マンが、5年位在社した様な自信のある顔で相手に説明します。度胸もあるが要領よく集中して学習している。プロとして100%の能力を示す様に努力しています。
 米国の労働組合は職業別になっており、機械工、プレス工、塗装工で分かれているので、お互い交渉が大変です。日本は全社で1つ。これは移民の歴史の中で労働者への圧力をカバーするための対策とし生まれたものです。
 
 最後にローターアクトの皆さんに出席のノウハウを教えましょう。
 それはローターアクト活動中に習った事を会社の上司、同僚、家族に知らしめる事です。
いかによい教訓を受けているか、社内で活用出来るものはこれだとか、いかによい友人、ロータリアンと知人になったか……。
 よい活動をしている役立つ会合であるとPRすれば、残業をしなくてよいから出席せよと上司は云ってくれるでしょう。
以上

 

 

 

 



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