広島・Hiroshima Center Rotary Club | 広島中央ロータリークラブ

会長時間	「ロータリークラブと女性会員」
	今日の会長時間ですが、「ロータリークラブと女性会員」ということでお話しをさせていただきます。　ロータリークラブは１９０５年に創立されましたが、１９８９年まで、国際ロータリーの定款と細則には、ロータリークラブの会員身分は「男性に限る」と記載されていました。　女性の入会を求める動きは、かなり前からありました。１９５０年に、ＲＩ国際大会にて、インドのロータリークラブが、ＲＩ定款から「男性（ｍａｌｅ）」という言葉を削除する案を提案し、１９６４年には、スリランカのＲＣが女性会員承認をＲＩ国際大会理事会に提案しましたが、否決されました。その後、１９７２年、１９７７年、１９８０年にも、女性会員を認める制定案が提案されました。１９７８年には、ロータリークラブ発祥の国アメリカにおいて、女性会員２名を認めたカリフォルニア州のデュアーテＲＣが、ＲＩから除名されたため、翌年、訴訟を起こし、１０年の係争の末、１９８７年にアメリカ連邦最高裁は、女性の締め出しを戒める判決を下しました。直ちにＲＩ理事会は、全米ＲＣに女性会員承認の声明を出し、１９８９年２月の規定審議会で、ＲＩ定款に変更が加えられ、ロータリーのすべてにおいて「男性に限る」の規定が削除され、それ以来、世界中のクラブや地区で女性が会員となりました。この決定の背景には、ロータリー世界で男女を問わず多くの人々がロータリークラブで女性の入会を認めようと数十年に渡り活動してきたこと、また前回までの審議会で着実に賛同者を集めてきたことがありました。　女性会員が認められたことは大きな反響を呼び、翌１９９０年には女性のロータリアンが２万人に跳ね上がりました。近時の世界のロータリーで会員に占める女性割合は約２３％と言われており、現在の当クラブの会員に占める女性割合は約９．５％（７４名中７名）となっております。　そして、２０２２－２３年度ＲＩ会長の指名委員会は、１１５年に及ぶロータリーの歴史で初の女性をＲＩ会長候補者に指名しました。カナダのウィンザー・ローズランド・ロータリークラブのジェニファー・Ｅ・ジョーンズ氏です。ほかの対抗候補者が出ない限り、ジョーンズ氏は２０２０年１０月１日に正式に会長ノミニーとなります。女性初の会長に指名されるにあたり、ジョーンズ氏は、ロータリーの「多様性、公平さ、開放性（ＤＥＩ）に関する声明」の重要性を挙げ、「多様性、公平さ、開放性を最優先し、女性会員や４０歳未満の会員を増やすには、まずリーダー陣がこれを実践し、そのメンバー構成に反映させていく必要があります」と述べています。近時になり、性の多様性が認識され始め、男性か女性かの二者択一で規定したり、異性愛のみが正しいというのではなく、虹の色のように様々なグラデーションがあることが認識され始めています。このように、既に男性か女性かといった単純な二者択一ではないと認識されてきている時代ではありますが、初の女性ＲＩ会長が誕生見込みということもあり、女性会員に関するお話しをさせていただきました。

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【第1875回例会のアルバム 11枚】
【会長時間】

【出席報告】

【ニコニコ箱時間】

【会員卓話】



2020年08月24日	>> 一覧へ

2020-2021年度　8月期　第1875回例会記録