「母体と生活習慣病 」
皆さんこんにちは。4月に入り最近の不安定な天候に合わせて、国内は政治を含めた多くの事件が発生し、国外でも特にシリアの事件を見ると大変心配になります。
さて今日は母子と健康月間(2)です。現在、世界的に2型糖尿病、循環器疾患、精神疾患等の生活習慣病が著しく増加し、医療費の増加、社会の生産性の低下などを招いており、わが国でも大きな問題になっています。その予防が重要な課題です。そして、その予防は、お母さんにも大きく関係していることが分かってきました。すなわちお母さんのお腹にいる胎児期や生まれた直後の栄養状態が、成人になって発症する糖尿病、心筋梗塞等の循環器疾患、精神疾患になる可能性を高めていることが分かってきました。第二次世界大戦で、連合軍がノルマンディー上陸作戦を決行した際に、ドイツは豊かな農業地帯であるオランダを占領しました。これにより国内の食糧の運搬は禁止されて深刻な飢餓に陥り、約2万人が餓死しました。そしてその飢餓の時期にいたお母さんの栄養状態が悪かった為に胎内にいた赤ちゃんの出生時の体重が平均約200g少ないことが分かり、オランダ政府は、その飢餓時期の前後に生まれた子供の調査を約70年間にわたり追跡調査をして、胎生期の栄養状態の悪さが多くの疾患のリスクファクタであることが指摘されました。
「小さく産んで大きく育てる」ことが、流行っているとも言われていますが、日本では2500g未満の低出生体重児の割合が1951年は7.3%で、一時低下しましたが、最近では9.6%に増加しています。現在様々な研究から「健康あるいは疾病の発症のリスクの素因が、developmental stage(受精から、胎芽、胎児、乳幼児期、1000日間)の胎内及び育児環境で形成される。この素因に出生後の環境が作用することにより、疾病が発症したり健康が維持される」という新しい医学概念としてDOHaD(Developmental origins of health and disease)説があり、全世界で研究が進められています。
すなわち妊娠前の痩せや妊娠中の体重増加が十分でない場合、乳幼児の母体の低栄養、環境化学物質への暴露、母体の精神的ストレス等の予防が必要とされています。わが国では「できちゃった婚」が25〜40%と多く、次世代の健康を考えると、妊娠前の若年時からの栄養摂取の重要性が高いと考えられます。女性の健康を確保する理想的な体型についての社会全体での意識改革、妊娠中のストレスを軽減させる環境を社会全体で作り出すことが必要であると考えます。
○太田 茂会員退会の報告(退会挨拶代読)
幹事報告
●100万$食事(幹事告知)
●BOX配布物の確認
@臨時理事役員会議事録
A次年度理事役員会議事録
B第25号米山学友会会報
C会員個人データ確認表
Dマイカー乗るまぁデー・献血支援の概要
●回覧物
@IM慰労夜間例会出欠回答表
A次年度野球観戦家族会出欠表
委員会報告等
・出席=出席報告
・ロータリー財団委員会=愛のコイン箱
・人間尊重・社会奉仕=マイカー乗るまぁデー・献血支援の概要について
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