広島・Hiroshima Center Rotary Club | 広島中央ロータリークラブ

会長時間

「基本的教育と知識向上月間・Ｒの友月間」

　皆さんこんにちは。今月９月は、重点目標；基本的教育と識字率（文字（書記言語）の読み書きができ、理解できる能力を持った人数の割合）向上月間、ロータリーの友月間です。
　「基本的教育と識字率向上」とは、マイロータリーによりますと、世界には子ども達が基本的な教育を受けられず、成人が十分に読み書きできない国や地域があります。そうした地域で基本的教育を提供し、識字率を上げれば、その他の諸問題の解決（貧困の削減、健康状態の改善、地域社会と経済の発展、平和構築など）の糸口を掴むことができます。「基本的教育と識字率向上」は、ロータリーの6つの重点分野の一つとなっています。
　基本的教育・識字が重視される理由には、例えば①全ての女性が初等教育を修了すれば、妊婦の死亡率は66％減少する、②読み書きのできる母親を持つ子どもは、読み書きのできない母親の子どもと比べて、5歳以上まで生き延びる確率が50％高い、③低所得国で全生徒が読み書きを習得した場合、1億7,100万人が貧困から抜け出すことができることなどがあります。
　現在、成人と青少年の識字率は上がっており、男女差も縮まっていますが、まだ多くの面で課題が残され、世界で5,800万人の子どもが学校に通っていません。4年間の初等教育を受けた後も読み書きのできない子どもが2億5,000万人います。7億の成人が読み書きできない状態です。RCはそのような理由でこのプロジェクトに取り組んでいます
　一方日本は、世界最高水準の識字率１００％といわれています。我々日本人は「ひらがな」「かたかな」「漢字」の難しい言語を小さい頃から使いこなしています。しかし、ある都市の公立中学校では、生徒が教科書を音読する際、漢字をほとんど読み飛ばしたり、自分の住所を漢字で書くことが出来ない生徒もいたりするようです。最近特に漢字の読めない子供が増えてきていると言われてきています。
　そういった生徒は家庭環境に問題がある可能性が高く、家庭が貧困な場合や親が家庭にいないことが多いようです。大人でも文字が書けること文章が書けることの間には、すさまじい深い溝があることを知る必要があります。そして読み書きが出来ないまま社会に出て行くことになる子供を増やさないようにすることが重要です。
　ちなみに生活保護を受けるなど、生活が困窮している家庭には、子供が小中学校に通えるように、学用品費、通学費、学校給食費を国、自治体が援助しています。文部科学省の調べによると、こうした就学援助を受けている児童・生徒は、この１５年間で倍増し、２０１２年度は、１５５万人に上り、公立学校の児童・生徒の１５．６４％を占めていることが報告されています。
将来の日本を支えてくれる彼らについて、我々もRCももっと関心を抱く必要があるかもしれません。以上「教育の重要性について」の会長時間を終わります。



2017年09月04日	>> 一覧へ

2017-2018年度　9月期　第1764回例会記録

【第1764回例会のアルバム 8枚】
連続100％出席表彰及び会員誕生日




		クラブ広報委員会の　新宮理事より　ＭｙＲｏｔａｒｙの登録について　説明がありました。